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第20回 為替相場に影響を国際収支について (2014/8/28)

第20回 為替相場に影響を国際収支について (2014/8/28)

中央銀行の金融政策の目的の中に「国際収支の均衡を図る」という項目があります。
今回は、国際収支について説明をしていきます。

国際収支は、財務省が毎月発表する経済指標の1つです。
国際収支は、経常収支金融収支の大きく分けられます。

新聞等で大きく扱われる「貿易収支」は、経常収支の1つの項目になります。
貿易収支は、「輸出-輸入」で求めます。
プラスであれば貿易黒字、マイナスであれば貿易赤字になります。

それ以外の経常収支の項目としては、サービス収支と所得収支があります。
サービス収支は、国際物流や旅客運賃、旅行者の宿泊費や飲食代などで構成されます。
日本からの海外に行く旅行者が支払った金額が海外から日本へ来た旅行者が支払った
金額より多いとサービス収支は赤字になります。

所得収支は、対外金融債権から受け取る利子や配当と国内金融債権の利子・配当を海外
に支払った利子・配当を差引して求めます。対外金融債権からの利子・配当が国内金融
債権の利子配当を上回れば所得収支はプラスとなります。

日本は、貿易収支・サービス収支はマイナス(赤字)、所得収支はプラス(黒字)の状
態がですが、経常収支マイナスの月が増える傾向にあります。

経常収支が赤字になると、国や地方の借金を国内の資金で賄うことができなくなると、
国債の金利の上昇や為替相場にも影響を及ぼすと言われています。

金融収支の項目は、直接投資、証券投資、金融派生商品などがあります。
この中で注目されているのが「直接投資」になります。

直接投資は、M&A(企業の合併・買収)や海外に工場や店舗を建てる等によって永続的な
投資を行うことをいいます。こちらも、日本から海外、海外から日本への直接投資を差し
引きして求めます。

東日本大震災以降、円高の影響もあり日本からの海外直接投資が増えました。
また、為替が円高から円安に変化しても増加傾向が続きました。
このことが、円安になっても輸出が伸びない一因になっています。

以上の点から、資産運用をする上で経常収支を含めた国際収支の動向に注目しておく必要
があるかと考えます。

*国際収支の状況は、財務省のホームページで確認できます。
また、主な項目については、日経新聞の景気指標欄で時系列に確認することができます。

次回は、日銀などの金融政策の手段についてみていきます。

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